皆さんはこれまで生きてきて事故に遭遇した経験がある人も多いでしょう。
私自身過去に追突事故を起こしてしまったことがあり、当時は対応に困りました。
事故で困ることは相手を怪我させてしまうことや慰謝料についてではないでしょうか。
追突事故でもし怪我がない場合は慰謝料が発生するかなどご説明していきます。
目次
追突事故で怪我なしの場合は慰謝料はなし!

追突事故に遭遇しても怪我がなければ慰謝料は発生しません。
なぜ慰謝料は発生しないのでしょうか?
そもそも慰謝料とは、被害者が事故によって医療的処置を必要とされることや後遺症が残ったことで身体的・精神的なダメージを補うお金のことをいいます。
怪我がなければ身体的・精神的ダメージがないということになります。
そのため慰謝料が発生しないのです。
追突事故であったとしても怪我の有無で事故の取り扱いが変わってきます。
怪我の有無で分けられる事故の種類は以下の通りです。
- 人身事故:被害者が怪我または亡くなった事故
- 物損事故:怪我人がおらず器物のみが破損した事故
物損事故では、加害者側は警察からの物損事故報告書のみで済みます。
一方、被害者側は自賠責保険が原則適応されません。
加害者側にとっては手間や処分を少なくしたいため多少の怪我であれば物損事故として申し出ることもあります。
そのため小さな怪我であっても申し出ないと慰謝料がなしになって被害者側が不利になりますので気をつけてください。
もし事故後にむちうちなどの症状が出た場合はどうするのか?

交通事故をした後にむち打ちなどの症状が出た時には次の順番で処理をしましょう。
➀病院に受診して診断書を書いてもらいます。
➁警察署に「診断書」「事故車両の写真」「運転免許証」「印鑑」を持っていく。
➂人身事故の届け出を書いて物損事故から人身事故に切り替え。
事故後の写真を撮っていない人が多いため、自分が被害者の場合は必ず事故後の写真は撮っておくようにしましょう。
切り替え期間は1週間から10日間ほどです。
そのため事故当時に怪我がなくても数日以内に病院に受診して異常があれば慰謝料をもらえる可能性が出てきます。
追突事故の慰謝料計算には3つの基準がある!

慰謝料には3種類があり、慰謝料を計算する際に3つの基準があります。
まずは慰謝料の種類について見てみましょう。
交通事故による怪我を負った人に対して支払う慰謝料
交通事故によって後遺症が残り、後遺障害の等級認定を受けた人に対して支払う慰謝料
交通事故で被害者が亡くなった場合、亡くなった被害者と遺族に対して支払う慰謝料
交通事故により入院していたが、完治せず後遺症が残った場合は入通院慰謝料と後遺障害慰謝料の両方もらうことができます。
一方の基準については次の3つがあります。
➀自賠責基準
法律で定められた最低限の補償をするという基準
➁任意保険基準
各自加入している任意保険会社が設定している基準
➂弁護士基準
裁判所の判例など弁護士が判定する基準
慰謝料の請求は弁護士に依頼した方が高額にもらえる可能性はあります。
弁護士費用を慰謝料から差し引いても赤字にならなければ、メリットの方が大きいです。
メリットとして、慰謝料が増額する他に後遺障害等級認定が受けやすくなり加害者側に交渉として仲介してくれるため精神的負担が減ります。
弁護士を選ぶポイントとして、全国対応で交通事故事件の実績が多い所を選ぶことをオススメします。
追突事故で怪我なしの場合の慰謝料は?【まとめ】
ここまで追突事故で怪我なしの場合について解説してきました。
少し難しい話もありましたが、仕組みはわかっていただけたと思います。
それではここまでのまとめです。
- 原則、怪我なしの物損事故では慰謝料は発生しません。
- 物損事故から人身事故に切り替えることは可能です。
- 慰謝料をもらうには弁護士に依頼した方が良いです。
最も追突する方が1番悪いのですが、自分でも追突されないように努力する事も大事だと思います。
皆さんも安全運転で運転しましょうね。