「アドブルーって何?」「なくなるとトラックはどうなるの?」
「値段や保管方法について教えて!」
という、あなたの疑問にお答えします。
2020年、多くの大型トラックや自動車に装着されるようになりました。
アドブルーとは「尿素SCRシステム」と言い、地球環境にとても重要な役割を果たしています。
トラックのアドブルーがなくなった時は「エンジンがかからなく」なります。
〇この記事でわかること〇
● アドブルーについて
● なくなるとトラックはどうなるのか
● ホームセンターや通販での値段
● アドブルーの保管方法
運送会社などのアドブルーが常に必要な場合は常備しておくといいでしょう。
ネット通販では転売目的で値段が高騰しています。
その中で10リッター9800円というアドブルーを見つけました。(たぶん最もネット通販では安い)
目次
アドブルーとは?なくなるとトラックはどうなる?

アドブルーを見た事がある人はわかると思いますが、まるで純水のような感じだったと思います。
見た目は水と変わらないただの液体ですよね。
しかし実は尿素水と呼ばれる液体で、アドブルーシステムを尿素システムと呼ぶ人もいます。
アドブルーは正式には「尿素SCRシステム」と命名されています。
アドブルーとは地球環境にとってはとても重要な役割を果たしています。
本来自動車の排気ガスは「窒素酸化物」が放出されますが、アドブルーを使う事で外に出る前に「窒素」と「水」に分解されるため大気汚染の心配がありません。
これほど地球環境にとってはアドブルーは大事なんですね。
しかもアドブルーは無害で安全なため取扱いに注意を払う必要もありません。
アドブルーがなくなると?
アドブルーがなくなると車はどうなるのでしょうか?
正解は「エンジンがかからなくなる」です。
ただしエンジンがかからないという事は、逆にエンジンを切らなければ乗り続ける事が可能です。
もしアドブルーがなくなると、エンジンを切らない事が重要です。
ただし、本来補充しなければならない液体が不足しているので、エラーマークはたくさん出るでしょう・・・。
アドブルーがなくなってもアドブルーを補充する事で再度エンジンをかける事ができるようになります。
トラックなどであれば、20リットルから50リットルの容量のタンクになっていますので、ランプやメモリが1つ消えたくらいではまだ全然大丈夫です。
1目盛りで50キロ程度は走れるのですが、できるだけアドブルーを早めに補充する事をおすすめします。
アドブルーが不足(品薄)する理由とは?

韓国でアドブルー不足が深刻な問題になっています。
なぜアドブルーが不足してしまったのか?
その理由は、オーストラリアと中国の関係悪化が原因です。
- 中国最大の電気機器メーカーのファーウェイの製品に情報漏洩の危険性があるので、輸出規制の措置をとった。
- 新型コロナウイルスの発生源を特定するため、国際調査を求めた。
もちろん中国は、黙っていません。
中国がオーストラリアに対して行った対抗措置は、石炭の輸入停止です。
中国内陸部でたくさんの石炭が取れるため輸入を停止しても問題がないと、当初中国側は考えていました。
しかし内陸部で発生した豪雨により、想定していた石炭を取ることができず、石炭が不足。
石炭はアンモニアを作り出すときに必要なので、石炭が不足すると必然的にアンモニアの供給が不足します。
中国は国内需要を満たし、農業の肥料で優先的に使用するためにアンモニアの輸出制限を決定しました。
その結果、尿素水でできているアドブルーの生産が減少。
アンモニアを中国からの輸入に頼り切っている韓国は、大打撃を受けてしまいました。
日本では、アンモニアのほとんどを国内生産でまかなってはいますが徐々に影響を受けてきています。
運送会社でアドブルーが不足しているとニュースになっていますので、更なる影響を受けるでしょう。
アドブルーの代替品はある?

Eco2Light(エコツーライト)が、アドブルーの代替品としてオススメです。
株式会社オプティが販売しています。
成分がアドブルーとほとんど同じです。
1事故1億円を補償する、生産物賠償責任保険(PL保険)に加入しているため安全。
エコツーライトのメリットは2つあります。
低価格
アドブルーの価格が1L¥100~200に対して、エコツーライトの価格は1L¥100(税別)とコストパフォーマンスに優れています。
マフラー詰まりが起こりにくい
マフラーの修理費用は、¥30000以上かかります。
頻繁にマフラー詰まりを起こしてしまうと、費用がかさみ大変ですよね。
エコツーライトは、マフラー詰まりを起こすトリウレットという物質を除去することができます。
実際に使用している人は、マフラー詰まりを起こしにくくなってすごく便利という声が多くあがっています。
アドブルーはどこで買える?

アドブルーを購入できる場所は、5つあります。
● カー用品店
● ディーラー
● ガソリンスタンド
● ホームセンター
● ネット通販
それぞれについて、まとめますね。
カー用品店
代表的なカー用品店は、オートバックスとジェームスの2つです。
北海道から九州まで店舗があることは共通しています。
違いがあるのは、アドブルーの価格です。
オートバックスは5L入りで約¥1899(税抜き)で、ジェームスは5L入りで約¥2700(税込み)。
基本的にカー用品店に、アドブルーを確保していますが在庫切れになっているかもしれません。
確実に購入したい場合は、直接店舗に連絡をしてください。
電話や、メールでお問い合わせすることが可能です。
ディーラー
ディーラーはたくさんありますが、この記事では例としてトヨタディーラーを取り上げます。
アドブルー5Lで約¥1320(税込み)です。
ディーラーによっては、工賃なしでアドブルーを補充してくれます。
自分で補充するのは自信がない…。というあなたは、ディーラーで補充してもらいましょう。
ガソリンスタンド
トラックへの補充がメインのため、10Lからの販売になっています。
10Lで約¥1163ですが、ガソリンスタンドごとに値段が違います。
高速道路、一般道でのガソリンスタンドで購入可能。
一般道のガソリンスタンドの中には、1L¥300の量り売りをしているところもあります。
詳しくは、ガソリンスタンドで聞いてくださいね。
ホームセンター
アドブルーを販売している主なホームセンターは2つ。
新日本化成 アドブルー10L 約¥2178(税込み)。
20L 約¥3828(税込み)。
アドブルー 20L 約¥3508(税込み)。
ビバホームも、カインズもオンライン販売もしています。
在庫があるかどうか、事前に確認を取ることができますよ。
在庫ありとあっても、実際に店舗に足を運ぶと無いかもしれませんので注意してください。
ネット通販
「お店に行くのは面倒だな…。」とお考えのあなた。
オンラインで購入することができますよ。
代表的なのは2つ。
・瀬戸内産業
日本化学の尿素水5Lで約¥1100(税抜き)。
・Amazon
自分でアドブルーを補充する手間がかかりますが、非対面で購入することができます。
注意することは1点。
必ず、JIS K 2247-1に適合している成分のアドブルーを選んでください。
フリマアプリでも購入することができますが、かなりの高額です。
急を要して必要になっても、焦って高額なアドブルーに手を出してはいけませんよ。
アドブルーのガソリンスタンドでの値段
アドブルーはガソリンスタンドでは1リットル当たり「120円から140円」で販売されています。
ガソリンの値段とほとんど変わらないと考えておくといいでしょう。
2021年12月ではガソリンが高くなっているので、もちろんアドブルーも値段が高騰しています。
ガソリン同様に自分でも簡単に補充する事ができるので、わざわざ高い値段で補充するよりは買って補充する方がいいですね。
アドブルーの代用で水を入れる

アドブルーの代わりに水を入れるとどうなるのでしょう。
アドブルーは尿素水と言って純度が非常に高いものです。
一方の水はいろいろな成分が含まれている為、コンピューターはアドブルーと認識できません。
つまり故障の原因となります。
アドブルーの保管方法!こぼすと?

アドブルーの保管方法はいたって簡単で「密閉して高温多湿を避ける」だけでいいです。
気温の変化によって品質保持期限が異なるため、温度が上下しないような30度以下の冷暗所に保管するといいでしょう。
気温40度を超えるような真夏日に直射日光に当ててしまうと「期限が1か月」となるため注意が必要です。
ただ1つだけ注意したいのは「火気厳禁」という点です。
アドブルーが火気に触れた場合、有毒なアンモニアガスが発生するため危険です。
アドブルーをこぼした場合の対処法
アドブルーをこぼした場合に最も注意したいのが腐食です。
尿素水が金属などに触れた場合、白い結晶ができます。
その結晶を放置する事で錆の原因となる腐食を引き起こすので、すぐに拭いて水で綺麗に洗い流します。
アドブルーとは?なくなると?【まとめ】
ここまでアドブルーについて解説してきました。
アドブルーがなくなるとどうなるのか?アドブルーの値段や保管方法についてもお分かりいただけたと思います。
SCRシステムが付いている車にとってアドブルーは必要不可欠な液体で、地球環境を守るためのシステムでした。
それではここまでをまとめてみましょう。
- アドブルーがなくなるとエンジンがかからない
- アドブルーがなくなった時はエンジンを切らない
- アドブルーの値段は3000円程度
- アドブルーの保管は30度以下の冷暗所で密閉する
- アドブルーをこぼすと腐食の恐れがある
トラックに乗っている人などにこの記事がお役に立てれば幸いです。
尿素SCRシステム付きの自動車は必ず排気ガスを分解して放出しなければならない という法律に違反するから